自然保護活動

日光は尾瀬沼のダム化に反対した運動から、我が国初となる「日光の自然を守る会」が設立され、第一回 全国自然保護大会も開催された地です。
日本両棲類研究所では、自然環境調査、環境アセスメントをはじめ、繁殖時の轢殺から個体を守るサンショウウオ横断トンネルの設置や、人工産卵池の設置等、特に奥日光における両生類の保護活動を行っています。

世界初、人工サンショウウオ産卵池

奥日光太郎山付近

砂防ダム建設により埋没した北関東最大のクロサンショウウオ産卵池群を保護するため、栃木県と取り組んだプロジェクト。秋に落ち葉の除去を行い、雪解けの際の環境整備を行っている。

ハコネサンショウウオ横断トンネル

いろは坂

世界初、繁殖期の降雨時に華厳渓谷に移動するハコネサンショウウオが道路上で車に引き殺される(轢殺:れきさつ)状態を改善するため、山を下ってくるサンショウウオを雨水を利用して側溝に流し込み、揺り戻しにより個体に傷をつけず、更に側面にはネズミ返し様の構造にして道路側に登れない設計とした。
道路を横断するサンショウウオを保護するため、栃木県と取り組んだプロジェクトである。