発生学・再生学研究

両生類は、その進化の中で初めて四肢を得て上陸した脊椎動物です。幼生期にその多くは外鰓(がいさい)があり、水中生活をしますが、変態して上陸する事から両生類の名が付きました。
更に興味深いのは、3億6千万年程前に発生したこれらの種の多くが、非類なる再生能力を有している事です。日本固有の種であるアカハライモリでは、四肢や尾以外にも、臓器や中枢神経系の組織まで再生する事です。

水晶体、神経網膜摘出直後

手術後14日、虹彩、網膜から細胞増殖

手術後21日、虹彩からの細胞増殖が球体構造となり、神経網膜からの増殖も確認できる

手術後45日、水晶体嚢が形成され中心部が繊維化される。網膜も層構造となる。

1999年に、世界で初めて、体細胞ステムセルを発見し※1

※1 Tsubota, et. al. NEJM 1999